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威風堂々悪女 13巻感想(堂々完結!!)

とうとう「威風堂々悪女」が完結いたしました!!おめでとうございます(?)もう本当に本当に良い物語でした。そして完結まで完璧な悪女でしたね(大号泣)

 

折に触れて感想をしたためており、完結にあたって改めて読み返してましたが、そんな話あったっけな?みたいな感じです。(新刊出て話を忘れるたびに読み返しているから1巻なんかはもう3,4回ぐらい読んでますが)久々にリアルタイムに本の刊行を追っていたので細々とした部分は忘れてしまいましたが、それでも"それでも"この結末しかないと思える完結でした。

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ここからはネタバレになるので、お気をつけください。

 

妃では何もできないことを悟った雪媛がいずれ仲間とともに女帝になることはストーリー中盤からわかっていた話でした。なので、ロードオブザリングのように、数々のRPGのように、最後に女帝になったのは想定通りでした。そして、これで玉瑛のような不幸な子がいなくなることを。ただ、その結末に私は青嘉がいるものだと思っていました。

もちろんいましたよ。臣下として(涙)

そうですよね。。一度殺された痛みを忘れなかったが故に雪媛は女帝にまで上り詰めることを決意したのに、己を殺した人と安穏と余生をすごすことなんてできないですよね。そしてその思いを克服できたとして、男の帝の配偶者は後宮で無力な存在であるのに、女帝の配偶者も同じでないわけではないですよね。。ええそう、一度憧れた存在をそのまま後宮に飼い殺しにもできない。。

これはもう恋を手放すのが最善なのがもうわかりますよ!!最終巻はその懊悩を丁寧に書き切ったが故に納得するしかないものでした。

思えば始まりは玉瑛が死んで、自分のような扱いを受ける結末にしたくないと願って雪媛に転生した後悪女として振る舞って世を変えようとしたんでしたね。最後までそこがぶれずに終わりました。雪媛と思っていたのにやっぱり他人になりかわるなんてことはなく、ただの玉瑛の気持ちを優先した心を思うと。。やりきれませんよ!まあ恋と夢を両天秤にかけてどっちも取れるような優しい世界ではなかったのが辛かったところですよね。でもまあ、恋が全てではないのはそうなので。1巻から丁寧に丁寧に"玉瑛の思い"を書いたが故に"夢が叶う"結末はそれはそれはめちゃくちゃハッピーエンドだったなと涙することにもなりました。

そう。番外編で描かれた"玉瑛"が幸せになった話ですよ。これはもうたまらんですよね。始まりが違えばこうも人生が変わるんだという。もう玉瑛が幸せになって本当によかった。。

 

白洲梓先生!最高の物語を紡いでください本当に楽しい読書になりました。ありがとうございました。言霊使いの物語の続きがより楽しみになりました!!こちらも続きを待っています!!

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過去巻の感想

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