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イラスト描いたり、本読んだりする人のブログです

2022年に読んだオススメ本紹介

今更ですが、2022年に読んだ本の中でオススメの本を紹介します。2022年以前に刊行された本も含まれますので悪しからず。

 

 

ファンタジーのDNA / 荻原規子

そうそうそうそう、と頷きながら読みました。荻原さんの本は何度も読み返すくらい好きなので、荻原さんが「良き」と思うポイントがまさにヒットでした。
紹介されている本のうち知らない本も色々とあったので、何個か読んでみようかと思います。

荻原さんのファンタジーの根っことして最初に挙げられていた「少年少女世界名作文学全集」は私も読んだことありました。祖母の家にあったので、暇つぶしに面白そうなのを何冊か読んだだけなので全てではないですが。
名作と呼ばれる文学を小学生の間にぐあっと纏めて読めたのはすごい良かったなと、今思いました。今でも内容を覚えてますし、大人になってからそういった名作たちが実写映画化されるのを楽しんでます。(若草物語レミゼラブルetc)
詳細感想はこちら

sitibusayo.hatenablog.com

 

シロガラス / 佐藤多佳子

シロガラス1 パワー・ストーン

 

発売日 : 2014-09-25

 

上橋菜穂子さんが対談されていて、そこで紹介されていた本です。小学生男女が活躍する児童書です。神社と神事に関わる子供達に力が顕現し、神社に現れる不思議(青い光やカラスの異人とか)に巻き込まれて巻き込んでいく話です。日本の不思議で恐ろしい部分と子供たちの成長物語がうまくかみ合わさって、ファンタジー好きの私にはたまらない本です。まだ完結していないので、追いかける所存。

 

世界のはての少年 / ジェラルディン・マコックラン

これが児童書で良いのかと思うくらい過酷で辛い話でした。サバイバル物ですが、岩と鳥の島の狂気でした。
最初は大人が信仰で子供たちを支配しようとしましたが、過酷な環境下では救いにはならず、主人公の空想物語で明るい世界を夢見て頑張って踏ん張っていました。最後、故郷の島に戻った時の仕打ちはあまりにも悲惨でした。。ただ、最後はほんの少しの救いがありました。良かった。。

児童書つながりでこちらも。実話をベースにした児童書です。"事実は小説より奇なり"をまざまざと見せつけられる話でした。

 

天山の巫女ソニン / 菅野雪虫

これを忘れてはいけない。最強に良い児童書でした。

sitibusayo.hatenablog.com

 

 

言霊使いはガールズトークがしたい / 白洲梓

威風堂々悪女の続刊じゃないの?!と思い、あまり期待せず読み始めましたがめちゃくちゃ面白かったです。続きがありそうな終わり方だったので、続刊も期待しています。
中学まで学校に通わせてもらえてなかった言霊使いが高校はいかせてもらった。最初は普通に友達作って部活頑張って、時々言霊で痴漢を撃退したりして。恋愛も始まりそうな感じで微笑ましく読んでました

後半に明かされる、主人公の力について今後が気になる作品です。高校の青春恋愛面としても大変良質で、もどかしくもたまらない話です。"言霊を使う"というファンタジー面でもパンチのある設定で非常に続きが気になります。

詳細感想はこちら

sitibusayo.hatenablog.com

 

後宮の百花輪 / 瀬那和章

著者 : 瀬那和章
発売日 : 2021-09-09

皇后を選ぶために4州と皇領から有力な貴族から1人ずつ選ばれ、貴妃となって皇后になるために競う(百花輪の儀式)話。北領州の侍女が声詠みという古い"物"や思いの強い"物"の声を聞くことができる。仕える北領州の貴妃は最初は引きこもりで百花輪で競い合う気はなかったけれど、侍女の助けもあり、皇帝のことを真に恋する乙女として徐々に頭角を表していきます。

先日完結し、それを読んで大変満足なラストとなりました。後味としては「後宮小説」のちょっと悲しいけど、それでもたくましく生きる妃たちのパワーに泣き笑いするみたいな気持ちです。アニメ版の「雲のように風のように」のタイトルのような終わり方でした。

 

龍ノ国幻想 / 三川みり

著者 : 三川みり
新潮社
発売日 : 2021-08-30

龍に選ばれたものが皇尊(王様)となる世界。律令により異端と呼ばれる者(主人公自身も含まれる)の扱いを変えるため、皇尊を目指す者の話です。

リアルに龍に選ばれますし、男女逆転物語です。とりかえばや物語ではないですが、そういう形で性別を偽っている者が主人公です。まだ完結していませんが、重要人物の性別はまだ偽ったままなので、その人のネタばらしの過程と、主人公の皇尊としての足掻きや恋愛面も盛りだくさんの要素があって大変楽しく面白い話です!!!

 

以上、オススメ本でした。これらの本のうち、どれか1冊でも読んだことある人と肩を組みたい。肩を組んで酒を酌み交わしたい。