【ネタバレ注意】です
感想だけなので、もしかするとネタバレないかもしれないけど、1mmも知りたくない方は注意。
旧劇場版、アニメシリーズ未視聴です。1月にエヴァが公開される予定だったので、有名な作品がとうとう完結するなら、観て見ようということで新シリーズのみ見ました。
他人の考察もあんまり見てないし、よくわからなったリリン、ロンギヌスとかのことは調べた程度の人の感想です。知らないことたくさんあると思うのですが、生暖かい目で読んでくだされば幸いです。
まず、長い間待っていたファンの方の心が浄化されたんではないかなという気持ちです。私は3月に延期になって、2ヶ月くらいしか待たなかった人なので、公開へのモチベは普通なのですが。初日の動員と興行成績がものすごかった(初日興行収入8億277万4200円、初日観客動員数53万9623人)ので、待ってたファンの思いがどれほどだったか予想できます。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』異例の月曜公開となりましたが、お陰様で多くの方に足を運んでいただき、初日興行収入8億277万4200円、初日観客動員数53万9623人と非常に良いスタートを切ることができました。皆様には感染対策などお願いばかりで恐縮ですが、本当にありがとうございます。
— 株式会社カラー (@khara_inc) 2021年3月9日
エヴァではないですが、十二国記の新作を10年待ってようやく締めくくられた時は、感無量でしたからね。エヴァに関して言えば、もうこれ以上先の話はないことが分かる終わりだったので、ずっと待っていたファンも安心した気持ちもあったのでは笑。いやむしろハッピーエンドで綺麗に終わってファンも成仏したのでは。
どこから感想を述べるか。。。とりあえず、エンドロールに流れてくる壮々たる面子に最後まで気を抜けなかったですね。この映画どんだけの人が関わってんだ。。ってね。エヴァってこんなにすごいアニメなんだわ。とか。圧倒されてしまいました。
多分、全員救われたエンドですよね。旧劇もアニメも知らないけど、まどマギのように一人が世界を書き換えるエンドなんですねって理解しました。よかった。Qのように絶望で終わらなくて。
シンジくんが他人は他人のままの世界を望むことは以前のエヴァシリーズからわかり切っていた結末だけれど、その過程をどうするのか気になっていました。Qのままじゃ絶対に他人と関わる世界なんて望むわけがない。どうすんの新エヴァンゲリオン。と。
結果、シンジくんは自分が他人を救っていたことと、自分を助けてくれる人がいることを序盤で学び、この優しい?(表現が適切でない気もするけど語彙がないからわからない)世界を望んだんですよね。他人が好きになった。
シンジくんが精神的に「大人」になった時、目に迷いがなくなった。ずっと父(ゲンドウ)と向き合うことを怖がっていたのに、自ら会いに行った。愛情に飢えていたのに、シンジくん、父からの愛情以外を知って強くなった。「僕と同じ」というセリフから父が弱い人ということも理解した。いやあ、よく理解できたもんよ。よく自分の気持ちから逃げなかった。。強いよ。
あとは、愛って難しいですね。
愛するのって誰にでもできるのに、愛されたり愛されなかったり差があったり、愛されていることに気づけない人もいる。愛することもできない人もいるしね。
誰しもができることなのに、平等にあるものではない。いろんな物語で愛することが盛り込まれてますが、いつも思いますよ。愛されるだけで人はすごく強くなる。と、同時にその愛の喪失を味わうと1番の弱みになるのだなあと。ただ、その喪失から立ち直れる人は自分を愛してくれる人がいることを知ってる、他にも愛する人がいるからかなと思います。
あと、マリ。彼女はエヴァに乗る人の中でただ1人シンジの救いを必要としてなかった。劇中の回想を見る限り、ゲンドウと同世代。だからアスカよりも戦闘が上手かった。ベテランよね。
マリは、シンジくんを生かしたかったんだろうなと。シンジが生きたことが救い。生かしたかった理由は語られなかったけどそこは、色々なんだろうと思う。
登場人物全体に言えますが、死があまりにも身近にあって、誰かが死ぬことに悲しまない。自分の命は明日まで無いかもしれない、そういうのが諦めと覚悟が現れていたのかなと。ただ、委員長だけは子供をだきしめて泣いていた。まだ、死ねない死なせないとか、そういう理由かなあ。死に対して恐怖してるのは彼女だけだった。彼女は明日に希望を持ってたんだなあ。
とてもとても良い映画体験だったので、また見に行きたい。