Chick

イラスト描いたり、本読んだりする人のブログです

翼の帰る処 感想

過去を視る力を神より得た一族最後のヤエトと、皇女様のファンタジーストーリー?(恋愛は22歳差あるから発展しなさそう)
1巻では上記二人の出会いと絆作りの話でした。

ついでに時期皇帝の座を決めるために7人?の皇子がバチバチと対決するのが始まる。

昨日に引き続き、最近読んだファンタジー本の紹介。これは私の中で星3くらいのやつです。

魔法が出てくる洋風ファンタジー。完結済み
 
体は弱いけど頭は切れる主人公と、その主人であるサバサバ系の性格の皇女様のお話。
最初の2巻までは皇女様が他の皇子の皇位継承に巻き込まれる話です。
ただ、3巻からは古い時代に魔物が人間世界にこないように中途半端な封印した扉の、その綻びを修繕する話に舵をきります。皇位継承の話は主人公がぶっ倒れている数日の間に進んでいたり、綻びを修繕するのに情報を集めている間にトントンと進みます。
主人公が派手な皇位継承の話に入れないので基本地味。万人ウケする権謀術数のあれやこれやは全部裏で進みます。よくこの主人公で話を完結させることができたな…と思います。
世界観は結構しっかりしているし、キャラ立ちもはっきりしています。
 
ただ、30代主人公と10代皇女様の恋愛は受け付けないんだわ私…。皇女様がそういうふうに匂わすだけなので主人公はまっっっっったくその気はないんですけどね。
でも主人公の立ち位置がまあ微妙だしうんちくたれまくるので好みのカップルではなかったという話。
そして、一番楽しいであろう皇位継承の話が数ページ後がたりとして書かれるだけなのが物足りなかったという感想です。
私が求めていたのと、話の内容が違ったというだけで、ハマる方はハマると思うので読んで見てはいかがでしょうか。
ブクログで星4とか3.7くらいあるとだいたい読み応えのある面白い本という認識をしているので、この翼の帰る処も漏れなく高評価です。
 
最後に。外伝を読むのを忘れていたので、急いで読んできます。